株主・投資家情報ごあいさつ

お客様のニーズに的確に応える
事業体制と次代の柱となる製品群を育てる

代表取締役社長
曽谷 太

株主様をはじめとするステークホルダーの皆様には、平素から格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
皆様のご期待に応えられるよう、当社グループは様々な施策を打ち出し、実行しています。

不確実性を増すグローバル経済に備えて

雇用や所得環境の改善が進んできたわが国の経済ですが、想定外の要因により、個人消費は低迷し、世界経済も減速。更に地政学的不安などもあり、 企業を取り巻く経済環境は大きく不確実性を増し、また一段と厳しくなっています。
そうした中で当社グループは、企業の持続的成長と企業の社会的責任を果たしていくため、当社グループの特長をより生かした経営に注力すべく、 事業の重点化と差別化を進め、かつ、新興国を含む海外市場の成長を取り込むための事業体制を強化してきました。
EU及び東南アジア地域への拡販の加速を図るための拠点の拡充。また、中国、タイ、台湾の生産機能の強化はもとより、 海外企業と連携したOEM生産拠点の活用など、効果と効率の両面からグローバルな事業ネットワークを構築し、 営業・生産・物流・サービスといった総合的観点から、お客様ニーズに的確に応える事業体制を整備しています。

ESG & SDGsへの対応

日本の上場企業にコーポレートガバナンス・コードが、2015年から適用され、 当社グループも企業の持続的成長と責任あるガバナンス体制を経営の両輪に据え、社外取締役や社外監査役といった独立性の高い社外役員などによる経営監視のもとで、 当社グループの持続的発展と企業価値の向上に資するガバナンス体制となるよう、継続した改善に取り組んでまいります。
2030年に向けたSDGs対応の一例としては、百年に一度の大変革期を迎えている自動車業界における次世代自動車用のモーターや先進の安全機能に向けた材料等の開発や、耐久性に優れ、 高い生物分解性能を備えた微生物固定化担体を用い、水質コントロールに活かすなど、エコフレンドリーな製品作り、関連技術の向上を図ることで、目標達成に努めています。
原材料のリサイクル、エネルギー削減等も常に見直し、環境に配慮した対応を取ることで、企業としての社会的責任を果たすように努めています。
東京銀座にある本社の屋上では、当社が協賛する銀座ミツバチプロジェクトの養蜂のお手伝いを行っており、 大都会に咲く季節の花々からミツバチが集めてくるハチミツを採取。ミツバチが花の生命を結び、また、そのミツバチを追って、銀座にもツバメが戻ってきています。同プロジェクトが目指す、都市と自然環境との共生を図りながら、自然と調和できる会社に貢献していきたいと思っております。

新規事業の育成

当社グループでは、長年深く関わってきた電子部品や自動車電装部品などの業界に加え、これまで培ってきた独自の技術や情報を活用して、新たに高速5G通信・半導体・次世代自動車・自然エネルギー分野・蓄電池・化粧品等の領域にもビジネスを広げていきたいと考えています。
更に、安定した需要が見込まれる機能性食品や、産学連携で取り組んでいるバイオマテリアルの分野における事業の確立を目指しております。
今後、更に自社技術に磨きをかけ、新規事業の発掘、育成を行い、次代の柱となる製品群を育てていきたいと思います。

健康経営

従業員が心身ともに健康、安全であり、最大のパフォーマンスを発揮できる環境を整備することが、企業の発展につながると考えて、 健康経営指針を定めています。従業員の心身健康を高めて、社会貢献のできる企業となることを目指しています。

引き続き、皆様の相変らぬ温かいご支援をお願いいたします。